【医学生目線から解説!】浪人してよかったと思うこと
こんにちは、とおるです。
もうすぐ、国立大学2次試験が終わり、見事、大学進学への切符を手にすることができる人、または残念ながら機会を逃してしまった人、いらっしゃると思います。
そして、浪人するのか、それとも、第一志望はあきらめて別の大学に通うのかで選択を迫られるでしょう。
今回は、そんな方に少しでも役に立てればと思い、現在医学生である僕目線から、浪人して本当によかったことを議論していこうと思います。
- 自分の将来についてじっくりと考える時間ができた
- 自分はやればできるということを実感することができた
- 弱い自分を徹底的につぶすことができた
- 強い目的意識を持つことができる
- 浪人を始めるキミにぜひ読んでほしい本
自分の将来についてじっくりと考える時間ができた
多くの高校生は、日々の勉強や、部活、受験勉強が忙しいせいで、自分の将来についてじっくりと考える時間が少ないように思います。
僕自身そうでしたが、高校時代は、学校の勉強&帰りに塾で、毎日忙しく、将来のことについてじっくりと考える時間があまりありませんでした。
現代の高校教育は、塾も含めて、いい大学に合格させるために勉強ばかりをさせる風習があると思います。
じっくりと、自分の興味を探す時間がないんです!!
なんで若いときににやりたいことが見つからない日本何だろう。
もちろん全員がそうであるというわけではありません。
ですが、大部分の人がそうだと思います。
そして、そのまま受験に失敗し、僕は浪人しました。
浪人すると、多くの時間ができます。これは事実です。
その時間を受験勉強に充てようが、遊びに講じようが、人それぞれです。
僕は浪人時代、自分探しもかねて、予備校の近くにあった大型書店によく立ち寄っていました。
そこで、理系の専門書や一般書がたくさん置いてあるコーナーに行って、いろんな本を読みました。
量子力学をはじめとする大学レベル以上の物理学や数学、宇宙工学、生物学の本を読み漁りました。
僕が今まで知らなかったような学問の世界がそこには広がっており、学問の面白さを味わうことができました。
その経験が、今でも勉強するときの意欲や、学問に対する姿勢につながっています。
そして、そこで僕が生涯向き合っていくことを決めた、脳科学にも出会うことができました。
自分はやればできるということを実感することができた
生半可な努力ではありません。
合格するために、僕は本当に努力しました。
行き帰りのバスの中、バス停から河合塾までの歩きの時間、昼食・夕食の時間、授業の合間の休み時間など、時間さえあればずっと勉強していました。
それを習慣化し、継続していくことで、徐々に成績が伸びていき、半年前までE判定だった大学が、オープン模試でA判定になっていました。
そして、その後の模試でも判定が落ちないよう、必死に勉強を継続しました。
(この鬼のような継続ができたのも、書店で出会った学問の深さ、そして面白さに心惹かれていたからだと今になっても思います。)
このように、成功体験を積み重ねていくことで、自分はダメなんだと思っていた4月当初に比べると、比べ物にならないほど自分に自信が身につきました。
この時についた自分への自信が、今医学部で勉強するとき、何か新しいことに挑戦するときに、非常に役に立っています。
弱い自分を徹底的につぶすことができた
人はだれしも、自分の中に、弱い部分があります。
高校生の頃は、すぐに誘惑に負けて、ダラダラとテレビを見てしまうような悪い習慣がついていました。
ですが、何かに全力に打ち込むことで、そのような誘惑に強い自分をつくることができます。
いわば、誘惑の抗体ができるのです。
僕の場合は、ひたすら学問(勉強)に打ち込みました。
そうしたことで、夢をかなえてやるぞ!というような、強い信念でできた堅い核を自分の中に作ることができました。
この姿勢は、今大学生活を送る中で、何か新しい挑戦をするときに、非常に役に立っています。
強い目的意識を持つことができる
僕が、実際に医学部にいて、周りの人を見て思うことは、
「現役で入学しているから優秀なはずなのに、入試で燃え尽きてしまったせいか、テストで再試験ばかりになっている人が非常に多い」
ということです。
これは驚かれると思いますが、事実です。
おそらく、ただ合格すればよいと思って今まで勉強ばっかりしていたせいで、なにか他にやりたいことがないから
というのも一つの原因なのではないか?と僕は分析しています。
もちろん、全員がそうというわけではないと思いますが。
正直に言いますと、ただ
というような、安易な気持ちで大学に入学してしまっている人が多いと思います。
つまり、大学に入学した先で、何がしたいのかが明確に定まってない人が非常に多いということです。
もちろん、大学に入学した後に、何かやりたいことが見つかる人もたくさんいるので、一概にこうとは言えません。
ですが、何のために自分は大学に行くのか?ということをきちんと考えて入学している人と、そうでな人の間には、雲泥の差があると思っています。
過去の記事で、大学に行く意味について議論していますので、そちらも合わせてご覧になるとよいかと思います。
僕は、浪人時代にこのことについて深く考えました。
そして、脳と身体、こころの関係について深く学びたいと思い、そのために医学部に行って研究者になるんだという強い意志を持って、勉強に励むことができました。
浪人を始めるキミにぜひ読んでほしい本
以下の本は、僕が浪人時代、または今現在、医学部で高得点、さらには満点を取るのに非常に役に立ったと感じている本です。
1.受験脳の作り方ー脳科学で考える効率的学習法ー
受験脳の作り方 脳科学で考える効率的学習法 (新潮文庫) [ 池谷裕二 ] 価格:572円 |
この本は、僕が浪人することを決意した、国立大二次試験を受けた帰りに書店に立ち寄って購入した本です。
自分が当時知らなかった、勉強の正しい仕方をこの本を通して身につけることができました。
非常に有益な情報が、かなり安く手に入るので、買って損はないどころか、非常にお得だと思います。
ページ数: 約260ページ(厚さは1㎝程)
2.使える脳の鍛え方 成功する学習の科学
使える脳の鍛え方 成功する学習の科学 [ ピーター・ブラウン ] 価格:2,640円 |
この本は、ケンブリッジ大卒の医師Youtuberである、Ali abdaal先生が、自分の人生を変えたとおっしゃっていた本です。
それを聞いて僕も購入しました。
IQは伸ばせるか?テストの正しい使い方は何か?をはじめ、真に自分を向上させる勉強法について、科学的な視点から詳しく、そしてわかりやすく書かれています。
この本は、医学部での勉強においても、非常に役立った、一生モノの本です。
ページ数:約270ページ
3.脳が認める勉強法 「学習の科学」が明かす驚きの真実!
脳が認める勉強法 「学習の科学」が明かす驚きの真実! [ ベネディクト・キャリー ] 価格:1,980円 |
この本では、もともとテストや勉強が非常に苦手であった著者がどのように勉強ができるようになった経緯についてまとめられています。
記憶力を高める方法や、勉強をより効率化する勉強時間の振り分け方、ひらめき力の向上方法など、筆者自身の経験や科学的事実をもとに、詳しく書かれた本です。
ページ数:約340ページ
4.ジェダイの哲学 フォースの導きで運命を全うせよ
スター・ウォーズ ジェダイの哲学 フォースの導きで運命を全うせよ [ ジャン=クー・ヤーガ ] 価格:1,650円 |
この本は、直接勉強にはつながりませんが、メンタルが5割ともいわれる受験において(僕にとっては9割だった)、精神的に僕を支えた本です。
スター・ウォーズから学ぶことができる多くの哲学や、ものの考え方について、この本から多く学ぶことができました。
中でも、特に好きな一節がこちらです。
人は自分が信じていないことは達成できないのだ。
引用元:ジェダイの哲学 フォースの導きで運命を全うせよ
他にも、非常に価値のある言葉が、この本には収められています。
特に、(自分も含め、)スター・ウォーズファンには必見です!
ページ数:約270ページ
とにかく、やって、やって、やり抜きましょう!
二度と帰っては来ない1年なんですから。
ぜひ悔いのないように!
1年後、過去の自分に感謝できるといいですね。